会で学んでいる臨床技術や学問
①臨床動作法
1960年代に九州大学名誉教授の成瀬悟策先生を中心に開発された障害者への支援理論と技法です。肢体不自由者の動作不自由の改善や知的障害者や自閉症スペクトラムをはじめとする発達障害者、重度障害者などに適用が拡大され、行動面や対人面の変化も報告されています。詳細は専門書籍が出ていますのでそちらを参照ください。会では主にボディーワークを中心に援助技術の実習をします。
②応用行動分析学
応用行動分析学(Applied Behavior Analysis)は教育、コンサルティング、リハビリなどに幅広く活用されており、特に自閉症スペクトラムや知的障害のある方への学習や行動の改善に多く用いられています。アメリカでは、発達しょうがいや自閉症に関して「科学的根拠のある治療法」として保険適応もされています。会では主にDTTやPRT、生活スキルの指導を中心に実習しています。
③当会の学びの特徴
当会は臨床動作法と応用行動分析学をあわせた指導を行っています。援助や指導技術だけを見るのではなく、実際のトレーニーさんの変化を観察可能な行動として査定します。臨床動作法と応用行動分析学の2つを一緒に学んでいます。それぞれかなり難しい技術ですが、本人、保護者、スーパーバイザーらと一緒にその人それぞれのスピードで学んでいます。
④資格は取得できますか?
当会独自の認定資格は「ありません」。また、他団体の資格認定やポイント申請には「関与していません。」しかし、会では参加されるトレーナー(教員ら)や保護者らに、難しいけれど実用的な技術をとても愉快に、楽しみつつ実習・習得していただいています。
参加している特別支援学校の若手先生は「会で教えてもらったことが、ずばり仕事に役に立っているので来ています。」とおっしゃっています。